たかのサイコロ日記

地理情報を勉強しているベルリンの大学院生が、考えていること。

QGIS3.x系をインストールしてみたら、背景地図の設定がめっちゃ簡単になってた。

QGISのバージョンがしばらく古いバージョン(2.18.2)のままだったので、2019年2月時点で最新版の3.4.4にバージョンアップすることにしました。

インストール手順はこの記事を参考にしました。

day-journal.com

 

 Read Me.rtfを見てみると、なにやら先にPython 3.6をインストールする必要があるらしい。3.7だとだめらしいので注意。

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念の為、ターミナルじゃなくてホームページから、Python 3.6.8をインストール。

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その後にQGISインストーラを開いたら、無事QGIS3.4.4もインストールできました。

メニューのデザインはそんなに大きくは変わっていない印象。ちなみにQGISはバージョンごとに愛称として地名がつけられてるんですが、3.4.4はMadeira。聞いたことがないのでググって見ると、ポルトガル領の大西洋の離島らしい。クリスティアーノ・ロナウドの出身地ということで有名っぽい。

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QGIS3.x系の特徴を調べてみたら、背景地図の設定が簡単になったらしい。さっそく、やってみよう。

細かい手順は以下の記事を参考にしてください。

qiita.com

 

左側にあるブラウザメニューのXYZ Tileに、追加したいweb地図のURLを入力するだけで、背景地図が設定できる。とりあえず、よく使いそうなGoogle Mapsとか地理院地図を入れてみた。

 

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あとは使いたい背景地図の名前上でダブルクリックすれば、その背景地図が適用されます。自分で持ってた、ベルリン工科大学の建物のshapefileと重ねてみると、ほぼぴったり。

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XYZ Tileにある背景地図は一度追加しておけば、次回からQGISを開いた時には自動的にXYZ Tileの中にあるので、さくっと背景地図を設定できます。
2.x系の時は自分でプラグインをインストールして、パスを通したりしないといけなかったので、かなり手順が簡単になりました。GISは文系の社会学や人文地理系の人も使う機会が多いし、文学部の人たちがパソコンは苦手だといいながら四苦八苦しているのを見てきたので、基本的な作業の手順が簡単になるのはGISユーザーの裾野を広げる意味で良いことですねー。