Nianticの創業ストーリー。『Never Lost Again グーグルマップ誕生』の感想。
NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生 (世界を変えた地図)
- 作者: ビル・キルデイ,大熊希美
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2018/11/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なぜこの本を読んだのか
「Never Lost Again グーグルマップ誕生」を読みました。Pokémon GOを作ったNianticがグーグルマップを作ったベンチャーに起源があることは知っていたけれど、どういう経緯でグーグルマップを作ろうと思って、次にゲーム業界に行こうと思ったのか知りたくて読みました。
学んだこと
- Google は自社で地図データを作ったところがすごい。自社データだから変更にすぐに対応できる。Appleなど他社のマップはプロバイダーから地図データを買ってるから、変更に時間がかかる。
- ストリートビュー用の画像から、コンピュータビジョンで道路の中央線などの情報を抽出して、交通網のデータを作ってる。
- グーグルマップじゃなくて、グーグルアースが先にできた。
- グーグルマップは一度グーグルローカルという名前になって、グーグルマップに戻った。
- 最初はグーグルアースから始まったので商圏分析など法人が主な顧客だったが、徐々に一般市民にも使われるようになった。
- グーグルアースは便利だったけれど、ベンチャー時代はマネタイズにずっと苦労していた。
- 価値があることをやっているのをGoogleに認められて、買収されることで生き残った
感想
- 稼げるかどうかより、面白いかどうかを基準に仕事をした方が楽しい。
- でも、それで稼げるようになるには相当の努力と運が必要。
- 地図データの作成は、コンピュータで空中写真と既存の紙の地図を比べて、人力でコンピュータに空中写真を基にした正しいデータを入力していた。
→ バイトで地図データの入力をやったことがあったけど、ほぼ同じ作業だったので、Google もこういう泥臭い作業してるんだなあと思った。(もちろん外注してるんだろうけど)
まとめ
空間情報のビジネスに興味がある人、大企業に買収されたベンチャーの体験談を知りたい人、Pokémon GOの開発者がどういうルーツなのか知りたい人にオススメです。